書籍・雑誌

2012年3月 5日 (月)

怖い母ちゃん?

ゼルビアも山雅もいきなりうまくはいかんよね。
頑張れ。

# 人様の心配をしてる余裕があるのかっていう...(笑)。

実朝の首

実朝暗殺の謎を解く(?)作品。
北条家をはじめとする御家人や京都朝廷が裏で糸を引いて...ってのはありがちではありますが。(^^;

ちょっと変わってるなと思ったのが政子の描かれ方。
たいていの場合、「実家のため or 鎌倉のためなら我が子の死もやむなし」という、ある種冷酷なイメージが強い気がするのですが、この作品では我が子の死を悲しむ姿も。
もちろんそれを表にさらけ出したりはしないし、鎌倉を守ること優先で行動しているのは間違いありませんが。
ただただ恐ろしい女であるより、こっちのほうが好きです。
それでなくても源氏の滅ぶ様は陰惨なイメージがつきまとうし、少しくらい救いがあってほしいと思うですよ。

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2012年2月19日 (日)

革命

革命のライオン/小説フランス革命 1
パリの蜂起/小説フランス革命  2
バスティーユの陥落/小説フランス革命 3
聖者の戦い/小説フランス革命  4
議会の迷走/小説フランス革命  5

今月から読み始めて、ようやく刊行ペースに追いつきました。
週末に6巻が出てますが、それはこれから。

フランス革命と言うと、世界史の授業の中でもそう面白いとは思わなかったところ。
議会の名称とか、派閥の名称とか、人物の名称とか、「憶えきれるかボケ!」と思ったものです。
呪文のように「マラー・ダントン・ロベスピエール」「マラー・ダントン・ロベスピエール」と唱えたあの日。(^^;

# この辺まで来ると、相当飛ばしてた記憶があるし>授業
# たぶん1~2時間しかやってないんじゃないかな>フランス革命

上っ面だけ舐めても、そりゃ面白いと思うはずがないですね。
これくらいじっくり読ませてくれれば面白みも出てくるというものです。

著者は佐藤賢一氏。
セリフが平文だったりカッコ付だったり、逆接が多かったり、ちと文に癖がある気はしますが(Amazon のレビューでも突っ込まれてたりします)、そのへんが気にならなければ楽しめるかと。
以前双頭の鷲も読みましたが、なかなか面白かったです。

5巻までの主役はミラボー。
さ、この後は...?

ロベスピエールが小心者の若造から恐怖政治の主役へと変貌する様がどう描かれるのか、楽しみです。

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2012年1月16日 (月)

タイムリー

最近の通勤のお供。

宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎

ま、たまにはアタマも使わんと(笑)。

「物質を作る究極の粒子である素粒子。物質の根源を探る素粒子研究はそのまま宇宙誕生の謎解きに通じる。「すべての星と原子を足しても宇宙全体のほんの4%」など、やさしく楽しく語る素粒子宇宙論入門。」だそうです。

感想。

やさしく楽しく語っても、難しいもんは難しい。(^^;

4つの力あたりまでは何とか食いついていけるのですが、それ以降どんどん難解に。
対称性の破れまでくると「ほぉ、そうすかぁ」です。(^^;

まあこの手の本をさらっと読んだだけで理解しようというのは虫がいいということでしょう(笑)。
全部が理解できなくても、「ダークマターって何すか」「カミオカンデは何をしてるん」等々、新聞やTVでたまにお目にかかる言葉を知るには良いと思うですよ。

この本に限らず、「~入門」的な本で「途中からいきなり難解に!」ってのは避けづらいんですかね、やっぱり。
他だとフェルマーの最終定理あたりもそんな感じでした(面白かったけどね)。
シロウトにもわかるように書くってのは、そりゃ難しいですよね。

というところで、今日こんなニュースが。

「不確定性原理」の例外を実証=量子物理学の根幹の一つ―名大など

わかる、わかるぞ...今日読んだから。
↑という程度には役に立っています。(^^;

こうしてひとつ何かがわかると、またわからないことが出てきて...の繰り返しなんですね。
頭が下がる思いです。

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2011年8月 1日 (月)

配分

浦和戦の録画に失敗してました。
雨?
雷?

それほど見返したいゲームではありませんが。(^^;
チャンスはあるんですけどねぇ...もうひと工夫つーかねぇ。

さて。
今月からスタートしたテンペスト、本日はその3回目。
原作はコチラ。

テンペスト 第一巻 春雷
テンペスト 第二巻 夏雲
テンペスト 第三巻 秋雨
テンペスト 第四巻 冬虹

ドラマは原作を読んでからゆるゆる見ようということで、「ここまで読んどきゃとりあえずいいでしょ」と1巻を読んでからドラマの第1回を見てみました。

...全10回のドラマの第1回で4巻しかない原作の1巻を使い切ってますよ?(^^;

どーすんだよこの後?
スカスカになっちゃうんじゃないでしょうね?
そのわりには(比較的重要に見える)エピソードがばっさり削られてたりして、配分はかなり疑問。
人物の登場タイミングが原作と違ったりするのは仕方ないですかねぇ。
顔見せの意味もあるんでしょう。

とりあえず第2回以降は全巻読み切ってから見ることにします。

その原作の方。
池上永一の作品は初めて読みました。
...あまり好きじゃないかもしれんですなぁ(ファンの方、ごめんね)。

なんかこう、先にネタばらしすることが多すぎる気がします。
「○○になろうとは気付かなかった」とか書かれちゃうと、「あー、○○しちゃうのね」と興醒めしちゃいます。
伏線も何もありゃしませんよ?

あと時代考証とか用語の使い方とか、ちょっとおかしくね?
「摂関政治」はないでしょー。
「清国の宦官が冊封使に同行し、朝貢国の公職に就く」のも「ホンマかいな?」と思ってしまいます。

どうも入れ込めないんですよなぁ...。

ま、買っちゃったから読むけど。

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2011年5月 4日 (水)

貢献と待遇

新三河物語〔上〕
新三河物語〔中〕
新三河物語〔下〕

家康の創業を支えた大久保一族を中心に書いた作品です。
桶狭間から元和偃武+αの期間の物語です。

著者は中国モノ多数の宮城谷昌光。

家康が天下を掌握してからの大久保家の不遇はわりと有名だと思うのですが、なぜそうなったのかという背景についてはあまり知りませんでした。
というか、名前は知っていてもどう活躍したのかもよく知らないという...。
不勉強ですいません。(^^;

ところで各巻が扱う期間を見てみると、ちょっと面白いです。

上巻: ~三河一向一揆
中巻: ~本能寺の変&信州平定
下巻: ~元和偃武+α

後に行くにしたがって扱う期間がどんどん長くなっていく(=駆け足になる)という...。
新聞連載だったそうなので、お尻が危なかったとか?(^^;

うがった見方をすれば、家康が大身になるにつれて大久保家の活躍が減っているとも言えますよね。
そりゃ大久保家から見れば本多正信は佞臣で家康は冷淡ということになるでしょうが、家康サイドから見た評価では「公平な査定のつもり」なのかもしれません。
織田家中でも豊臣家中でも新旧家臣の確執はあったわけで、身代が大きくなるにつれて避けられない問題ということなんでしょうか。

家康は名君には違いないけど、聖人君子ではない。
それを身内の視点から見るってのもなかなか面白いです。

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2010年10月 8日 (金)

ブランク

三国志 第五巻
三国志 第六巻

間隔長いですよ、やっぱり。
前巻までの中身をスッパリ忘れています。(^^;

# そりゃ三国志ともなれば大まかにはわかりますが、ねぇ。

今回は官渡~赤壁あたりの話になります。

なんかこれまでの進み方からするとずいぶんペースアップしてるような。
時間 or 枚数の制限があってとばしてるとかじゃなければいいんですが。
こんなのは勘弁していただきたいぞ(笑)。

ま、宮城谷先生に限ってそんなことはないでしょうけど。
単行本は9巻まで行ってるし。

また1年空く上に今度は1巻しか出ないのか...。
先は長い。(^^;

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2010年9月23日 (木)

続き

中原の虹 (1)
中原の虹 (2)

地上波での吹き替え版放送に合わせてということなのか、「蒼穹の昴」の続編「中原の虹」がようやく文庫で登場です。
お待ちしておりました。

前作から引き続き登場する人も多く、前作を読んでないとさっぱり話がわからない恐れが多分にあります。
まずは「蒼穹の昴」からどうぞ。
なお、ドラマを全部観てもこの話には全然繋がってこないのでご注意を(笑)。

近代の日本史やら東洋史やらを齧ると目にする張作霖(一発変換!!)の名前ですが、「実際どんな人なのさ」というところは知らないので、面白く読めています。
もちろん小説ですから脚色もあるでしょうけど。

個人的には白太太の出番が多々あって嬉しい。

# 老女好きとかじゃないぞ!(笑)

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2010年9月11日 (土)

あと1年

ローマ人の物語 38―キリストの勝利〔上〕―
ローマ人の物語 39―キリストの勝利〔中〕―
ローマ人の物語 40―キリストの勝利〔下〕―

キリスト教の台頭に待ったをかけようとしたユリアヌス(背教者ユリアヌスで有名ですね)。
「背教者」はキリスト教側から見た悪口なわけで、「ローマがローマであることを目指すのは悪だ」ってのも変な話ではあります。
ま、それだけキリスト教の勢いが強く、押しとどめられない流れになっていたということなんでしょう。
彼の治世がもう少し長ければ何かが変わったのでしょうか。

この巻の最後の主役はもう皇帝ではなく聖アンブロシウス。

...知らないなぁ(ぉぃ)。
キリスト教の勝利を決定付けた人という認識でよいんでしょうか。
何せキリスト教に疎いもので。(^^;

終わりの方にアルカディウスとホノリウスが登場します。
いよいよ終了が見えてまいりました。

学校のお勉強だと東西分裂の次はオドアケルまで飛んじゃってた記憶があるのですが、この間の経緯がみっちり書かれていると嬉しいなぁ(もちろん書かれているでしょうが)。

# この本のネタを書くのは晩夏と決まっているのですが、眠れなくて外に出ると東の空にはオリオンが。
# 季節は進んでいますね。

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2010年6月21日 (月)

オチ無し

元末群像異史 紅嵐記(上)
元末群像異史 紅嵐記(中)
元末群像異史 紅嵐記(下)

モンゴル帝国&元朝を書いた作品はいくつか読んでますが、たいていフビライまでなんですよね。
元末を扱った作品はちょっと珍しい気がして買ってみました。

んー。
やたらに人間が出てくるけど関係が希薄つーか、「誰が○○した」の羅列になっちゃってるですよ。
それぞれの場面はそれぞれの場面でブツ切り。
伏線も何もあったもんじゃございません。

「伝染るんです」のネタにあった「むかしむかしあるところに徳川家康がいた」の歴史教科書を思い出します(笑)。

それぞれの人物、登場時はそれなりにキャラを立ててますが以降の展開にあまり関係ないんですよね。
主人公が誰かもよくわかりませんでしたよ、最後まで。(^^;
とりあえず「最初と最後に出てくるしサカルが主人公?」と思って読んだわけですが、あとがきを読んで初めて朱元璋が主人公だったらしいことを知りました。
そのわりには扱いが...。

# サカルだって主人公らしい書かれ方はしていませんが(笑)。

意図的にやってるのかもしれませんが、いきなり時間が前後しちゃうところはちょいと読みづらい。
別に前後したっていいのですが、「前後しますよ」という前フリくらいはあるべきじゃないすかねぇ。
時々入る同性愛っぽいシーンも意味不明。
それが後にも先にも繋がっていかないんですもんなぁ。
著者の趣味でしょうか。(^^;

「買った以上は面白いところを見つけて楽しむ」がポリシーなのですが、ちとこれは...。
下巻の後半に入ったころから「おい、もう終わるぞ。どうまとめるんだ?」と思いながら読んでたら、まとまらないまま終わってしまいました(笑)。

「よく最後まで読みきった!」と自分をほめてあげたいです(ぉぃ)。

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2010年4月25日 (日)

似て非なるもの

折り返しを過ぎて佳境に入ってきた蒼穹の昴@NHK。
原作(蒼穹の昴珍妃の井戸)も読みました。

豪華な衣装と調度は毎度楽しみにしています(金かかってそうですねぇ...)。
ドラマと原作で人物の相関とか筋が結構違いますが、「ま、そういうもんよね」と思っています。
another story として楽しめばよいのではないでしょうか。
中国人の眼から見て清末がどう描かれるのかを感じるのもまた良いかと。

# ま、このへん原作に思い入れがあるかどうかでまた意見が分かれそうなところですね。
# 俺はドラマが先なもんでそれほどでも。

んが、ここ2回(#13・#14)の放送分を観てちょっとしょんぼり。

日清戦争の敗戦も、下関条約での領土割譲も、全部李鴻章だけが悪いのかよ!

悪いだけならともかく、名前以外登場すらしないっていう...。
ここで出てこないなら、もう最後まで出てこないんでしょうねぇ。orz
原作でのプレジデント・リー、非常にカッコよくて大好きなんですが。
今後もあるであろう数々の見せ場はばっさりカット?

これはアレですか、現代中国では李鴻章は「悪人と見做されるべき人物」ということなんでしょうか。
それを言い出すと西太后なんかは単純に悪女扱いになりそうなもんですが、こちらはそうでもないんですよねぇ。

それほど思い入れがないと言いつつも、ちょっと不満!
作品にはなくても人物にはあるといったところか。(^^;

ああ、なんかいろいろ出てきた!(ぉぃ)

  • 文秀の生い立ちがバッサリ(ただのいい子ちゃんみたいじゃん)
  • 春児と蘭琴の出会いもバッサリ
  • 岡が会津出身ってのは重要なファクターじゃないの?
  • トムは冴えないハゲ中年じゃなきゃやだ!!(ぉぃ)
  • 珍妃、聡明かぁ?(あの口答えはあまり賢くないぞ...)

まあ史実が元なんで大きい逸脱はないと思いますが。

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